シャーディスは混合効率が良いうえに、目詰まりしにくい構造です。
シャーディスは長年の静止型混合器の弱点であった目詰まりの問題を解決したました。混合する核心部分に交点を持たないエレメントを
導入する事により実現しました。
仕組み・特徴:内部に交点がなく目詰まりし難い構造です
八の字に並んだちどりに対面する独立フィンでノンクロッグ(目詰まりなし)を実現しました。
日常管理を極限まで簡素化(メンテナンスフリー)します。
数ある静止型混合器の弱点は交点、突起、死水域です
ほとんどの静止型混合器には、交点や突起、死水域があり、閉塞しやすい構造になっています。特に、繊維状のものに弱点があります。
特徴:オゾンはシャーディス内で完全反応します(最高のガス吸収)。
下左写真の反応タンクにはメチレンブルーが入っており、静止型混合器の直前にオゾンを注入しています。メチレンブルーの色が静止型混合器を通過すると脱色さ れて透明になっています。負荷の程度により、もちろんワンパスですべてを酸化できるわけではありませんが、排水処理ではオゾン律速となります。このため、排オ ゾンはでません。また、亜硫酸ナトリウムを反応タンクに溶解させ、純酸素を注入すると亜硫酸ナトリウムが消費されるまで気泡は発生しません。
ガスは溶け込み易く、圧倒的な酸素吸収効率です。
左図:気泡径
生成するマイクロバブルは平均30μm
右図:酸素吸収効率
圧倒的な酸素吸収効率
ガスは溶け込み易く、微細な気泡が生成されます
ガス量が少な(移動速度UGが小さ)ても総括物質移動係数は大きく(下左図)、気液流量比が小さくても気液界面積は大きい (下右図)
油と水のエマルション生成(W/O型,O/W型)
シャーディスにより良質のエマルションを生成します。例えば、水とひまし油では瞬間に5μ以下のエマルションが得られます。
利用分野:シャーディスの利用分野は多彩です。
シャーディスは化学工業での混合プロセスの合理化から、熱交換器、オゾン殺菌、排水処理とその利用は広範囲です。さまざまなご相談にお応えします。
シャーディス概観 | シャーディスの利用用途 |
利用例:高性能熱交換器シャーディス
シャーディスを熱交換器として用いると総括伝熱係数Uは3000w/(m2・K)近い結果を得ています(20エレメント使用の場合)。なお、シェルアンドチューブの総括伝熱係数は1000w/(m2・K)以下です。
以下は、市販の二重管式熱交換器とシャーディスによる熱交換器の性能を比較したものです。
伝熱性能の比較のための試験フロー |
内側管(ユニット型シャーディス) | 内側間(連続型シャーディス) |
外側管概観 | 外側管断面(フィン付き) |
外側管概観 | 外側管断面(フィン付き) |
超音波内臓シャーディス
●シャーディスに超音波振動素子を内蔵することで、処理効率が大幅にアップ。「オゾン+過酸化水素」に替わる新たなAOP法を追求しています。
●その一環として「オゾン+超音波」で1,4ジオキサンの分解に成功した他、ワンパス(0.3秒)でバラスト水中の甲殻類のほとんどを死滅させました。
●汚泥減量化では従来のオゾン量70〜80gO3/kg/MLSSを大幅に減じて同じ汚泥減量を実現しました。
シャーディス標準仕様及び圧力損失
シャーディスは小口径から大口径のものまでラインアップしています。材質は標準がSUS-304ですが、SUS-316Lにも対応します。テフロンコーティングも可能です。